■A3.
μSvは、マイクロシーベルドと読みます。
人体が受ける放射線の影響を考えた放射線量の単位です。
病院では、Gr(グレイ)という単位を使いますが、これは、人体の吸収線量であり、人体が吸収した放射線量を表しています。 病院で単純レントゲンやCT、PETなどを受診されたときは、「これはどれぐらいの放射線量ですか。」と尋ねてみるのも、全然楽しくも無い人間ドックや定期健診を楽しむ方法です。
Grについては、放射線の感受性と重要性を加味する実効線量ですので、医療関係の方の解説を御読みいただくほうが、正確な情報が得られます。
さて、マイクロシーベルドに話を戻します。
マイクロシーベルド(μSv)の単位の変換は、
1Sv(シーベルト)=1,000mSv(ミリシーベルト)=1,000,000μSv(マイクロシーベルト)
1mSv(ミリシーベルト)=1000μSv(マイクロシーベルト)
です。
で、単位時間は、1時間です。
0.557μSvといえば、1時間に0.557μSvの強さの放射線が出ているということになります。
正確に表記すると、0.557μSv/h(マイクロシーベルド・パー・アワー)となります。
■放射線線量計算(年間)-安全性指標-
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ラジウム岩盤ドーム浴ベッドで使用されているラジウム岩盤からは、1時間あたり、0.557μSvの放射線が放射されています。
使用機材:インスペクター
玉川温泉や三朝温泉と比較しても、僅かな線量です。 |
●ラジウム岩盤ドーム浴ベッドで30分間、岩盤浴を楽しんだ場合の線量
0.2785μSv=0.557μSv×0.5時間
●ラジウム岩盤ドーム浴ベッドで30分間、1年間岩盤浴を楽しんだ場合の線量
101.6525μSv=0.2785μSv×365日
ミリシーベルトで換算すると、
0.1016525mSv=101.6525μSv
●ラジウム岩盤ドーム浴ベッドで60分間、1年間岩盤浴を楽しんだ場合の線量
203.305μSv=0.557μSv×365日
ミリシーベルトで換算すると、
0.203305mSv=203.305μSv
安全基準の指標として、国際放射線防護委員会/ICRPの基本勧告では、一般人において年間1mSv以内とされています。
∴安全基準を満たしているので、安全である。 という結論です。
ちなみに、年間1mSvを上限に年間に、どれぐらい岩盤浴ができるか計算してみましょう。
使用機材:ラジウム岩盤ドーム浴ベッド
岩盤浴上限時間:1805時間
※1805時間といえば、1年間、1日に5時間近く岩盤浴をすることになります。
この数字は、年間の労働時間に匹敵します。
まさか、1日に5時間近く岩盤浴を楽しむ人はいらっしゃいませんよね。
■放射線量の不参入 -考慮事項-
ここで、「おいおい。待ってよ」と声が聞こえて来そうです。
別のページで、自然放射線量は年間2.4mSvもあると解説していたじゃないか? あの2.4mSvで、年間1mSvの枠を超えているじゃないか? という疑問です。
実は、自然放射線量をバックグランドと言う表現をします。 バックグランドは年間1mSvの枠外で、バックグランドの線量は不参入です。 と言いますか、バックグランドは、そこにすでに存在するものであり、これは考えないということです。
もう1つの疑問。
医療機関で胸の単純レントゲンをしたら、0,05mSvなので、20回レントゲン採ると、限度の線量になるの?
いえいえ、これも不参入です。 医療行為による被爆も不参入です。
CTやPETを1回受診すると、限度をはるかに超えてしまいます。
■矛盾してない?
国際機関で採択されている「直線しきい値なし仮説」できなく、「しきい値あり仮説」を支持しているにも関わらず、安全基準には従うのか?
安全基準は日本国の法律にも取り入れられています。
守らなければなりません。 |